EtherNet/IPとは
EtherNet/IP (Ethernet Industrial Protocol) は、CIP(Common Industrial Protocol)制御用通信プロトコルを標準イーサネット上のアプリケーション層で実行する、オープンでグローバルな産業用イーサネットです。
一般的な通信仕様は、標準のイーサネットと同じですが、CIPを使用していることにより、異なるネットワーク(DeviceNetやCompoNetなど)間でもシームレスに通信が可能です。また、マルチベンダーでの相互運用が可能になります。(CIPに関しては、こちらを参照下さい)
フィールドからの大量の制御用・監視用データを高速かつ広範囲に通信できるために、稼働率の向上、品質改善、TOCの削減などが可能です。
EtherNet/IPの主な特長は下記の通りです。
◆IEC61158として国際標準規格となっており、さらに、SEMIスタンダードE54.13として認定されている、オープンでグローバルな産業用イーサネットです。
◆標準イーサネットを利用しているので、イーサネット技術の進歩に追従することが容易です。(例:IPV6、ギガビットイーサネット、PoE等)
◆プロデューサ/コンシューマモデルに基づきUDPを使用してリアルタイムマルチキャスト通信を行います。
◆UDPではサポートしていない到達確認をCIPアプリケーションでサポートすることで、制御通信に高い信頼性とリアルタイム性を提供します。
◆制御機器レベルのリングネットワーク「DLR(Device Level Ring)」は、ネットワーク障害時に高速な経路切り替え(3ms以内)による高い信頼性を提供します。
◆EtherNet/IPのSafety拡張(CIP Safetyへの対応)が可能であり、安全ネットワークとしても使用可能です。
CIP Safetyに関しては、こちらを参照下さい。
◆CIP Sync、CIP Motionなどの機能拡張により、高い時刻同期精度の実現や多軸の同期制御が可能になります。
<< 上図の右側に下図の左側が接続されます >>
EtherNet/IPの「Media_Planning_Installation_Manual」がありますので、参考にして下さい。
さらに、EtherNet/IPのシステム設計や敷設等の詳細に関しては、「EtherNet/IP Network Infrastructure Guide」参考にして下さい。
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EtherNet/IPについて
CIPの技術ライブラリは、ここを参照してください。
EtherNet/IP製品を開発する時に有益なツール類
Molex様が開発した、特定のIPアドレスの機器にExplicit Messageの送信と応答の受信ができるツールです。
任意のメッセージを送信できますので、開発中の機器をデバッグに大変役立ちます。
また、既製品の動作確認にも使用できます。
ODVAが提供している、EDSを簡単に作成するためのツールです。基本的な文法チェックの機能があります。
ODVAへの入会
EtherNet/IP機器やDeviceNet機器を開発・販売するためには、ODVAが管理する仕様書等を購入し開発する必要があります。ODVAの会員になるには、ここを参照下さい。
ODVAリンク集
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開発者向けツールキットとコンフォーマンス用ソフトウェアの申込みは、ここを参照してください。
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