EtherNet/IP機器開発のステップ(4)
4.設計と実装
(1)ソフトウェアの検討
ソフトウェアの構成要素として、TCP/IPスタック、OS、EtherNet/IPスタック
の検討を行います。
特に、OSは、TCP/IPスタックと併せて選択すべきです(一般にTCP/IPスタック
はOSとの組み合わせオプションとなる場合が多い)。なお、組込用のTCP/IPスタ
ックの中には、一部のIPまたはTCPのオプションが除外されているスタックもある
ので、注意が必要です。
(2)ハードウェアの検討
一方、EtherNet/IPの性能要件を満たす、マイクロプロセッサ、メモリ容量、
イーサネットコントローラ、インジケータなどのハードウェアの検討を行う必要が
あります。
下表に、デバイスタイプ毎のMPUの性能例をあげています。
(注)16/20Mhz/16は、内部バスサイズ/クロック周波数/データ
バスサイズとなります。以下、同じ。
(3)物理層の検討
CIP仕様書では、EtherNet/IPコネクタの他、保護回路やPCBレイアウトの推奨
事項が記載されています。これらの記載事項を参考に物理層の設計と実装を行いま
す。
(4)性能の検討
CIPコネクションの最大数、最大スループット、IOデータの定時応答時間の許容
ジッタ、過負荷時の動作など、製品の性能要件を満足するための設計と実装を行い
ます。一般的に、ソフトウェア性能とハードウェア性能に依存するため、再度、こ
れらの検証・チューニングを行うことが大事です。
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EtherNet/IP製品を開発する時に有益なツール類
Molex様が開発した、特定のIPアドレスの機器にExplicit Messageの送信と応答の受信ができるツールです。
任意のメッセージを送信できますので、開発中の機器をデバッグに大変役立ちます。
また、既製品の動作確認にも使用できます。
ODVAが提供している、EDSを簡単に作成するためのツールです。基本的な文法チェックの機能があります。
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