ODVA会員になるには
CIP製品(EtherNet/IP機器やDeviceNet機器)を開発・販売するためには、ODVAが管理する仕様書にもとづき開発する必要があります。このためには、ODVA会員になっていただくか、認可ベンダとして登録していただく必要があります。
なお、ODVAは会員企業にブランドのサブライセンスを許諾していません。そのため、OEM製品を販売する場合も(OEM先がコンフォーマンス試験に合格していたとしても)、会員になっていただくか認可ベンダーとなっていただき、再度コンフォーマンステストを受けなおす必要があります。
認可ベンダ様とは?
ODVAの仕様書を購入頂き、ベンダIDを保有しているベンダ様です。
会員様とは?
ODVAの仕様書を購入頂き、ベンダIDを保有し、かつ、所定の年会費をお支払いいただいているベンダ様です。
認可ベンダ様と会員様の違いは?
後で述べますように、会員様は、仕様書やコンフォーマンステストなどの購入費用が約半額になります。さらに、ODVAの各種SIG(委員会)への参加資格が得られ、仕様の追加・改訂作業に加わったり、マーケティング・販促活動を行うことが可能です。
申込み方法(全て、ODVAのホームページから申込み可能です)
以下に、開発から販売のステップに従って、各種申込み方法を説明します。
--> 「ODVAのHP活用法」も参照下さい。
1.仕様書の購入とベンダIDの購入
まず、 仕様書の購入とベンダIDの購入が必要です。
なお、ベンダーIDは、後日購入でも構いません。ベンダーIDはDeviceNet, EtherNet/IP, Componetなどネットワークごとに取得する必要があります。
この権利は1年間有効で、以後、仕様書の購読を毎年契約更新していただくことで維持できます。
申込みの際には、「使用条件に関する契約/Terms of Usage Agreement(TOU)」を忘れずに、提出(FAXなど)してください。
全ページに記入とサインをお願いします。(3ページから8ページの右上にサイン(またはイニシャル)と日付の記入をお願いします。)
TOUがODVA本部に届いてから、申込みが処理されます。
2.開発用各種ツール類
製品の開発のためには、ツールキットや開発者向けソフトウェアツールが有用です。下記を参考に、効率的な開発を行ってください。
開発者向けソフトウェアツール(EDS作成・チェックツール)
3.技術ライブラリ(ドキュメント)および技術問い合わせ
開発する技術に応じて、各種のドキュメントを参考にしてください。
また、技術的な問い合わせに関しては、「CONTACT ODVA」から、「General Technical Inquiries」をクリックすることで、ODVA本部への質問のフォーマットが拓きます。
さらに、コンフォーマンス試験に関しての質問は、同じ「CONTACT ODVA」から、「Conformance-Only Inquiries Vendors」をクリックすることで、コンフォーマンス試験上での数々の問題を質問できます。
--> 「ODVAのHP活用法」も参照下さい。
4.製品の開発
その後、開発段階に入る訳ですが、開発する製品を明確にする必要があります。
CIPネットワーク製品では、相互運用性を保証するため、仕様としてデバイスプロファイルを規定しています。 そのデバイスプロファイルでは、実装しなくてはいけないオブジェクトやオプションのオブジェクト、また各オブジェクトの仕様を定めています。
開発する製品によって、ソフトウェア構成が異なってきます。
また、製品が持つ機能も明確にする必要があります。製品が、マスタなのかスレーブなのかはもちろんのこと、スレーブであっても、マスタへ制御データを送るためだけのスレーブなのか(I/Oメッセージだけ)、あるいは、もう少し高度な機能(メッセージング通信機能)をもったスレーブなのかによってもソフトウェア構成などが異なってきます。
開発対象と仕様が明確になった後、具体的な開発方法として以下のアプローチがあります。
(1) ハードウェアおよびソフトウェアを自社開発
(2) 他社のソフトウェアスタックやASICを利用する
(3)他社のインタフェースモジュールを使用する
各々、メリット・デメリットがありますので、各社の状況に応じて使い分けてください。
5.コンフォーマンステストソフトウェアの購入
仕様書にあった製品を開発後、コンフォーマンステストを受験する前に、コンフォーマンステスト用ソフトウェアを購入頂き、事前の試験を行って頂く必要があります。
なお、コンフォーマンステスト用ソフトウェアは、毎年の更新が望ましいです。
更新をしなければ、次回は、新規購入になりますのでご注意下さい。
コンフォーマンステスト用ソフトウェアの申込みは、 ここになります。
6.コンフォーマンステスト
製品の販売前には、コンフォーマンステストの受験が必要です。
申込みは、 ここからお願いします。
コンフォーマンステストを行うネットワークの種類や受験する地域を選択できます。
7.販売
コンフォーマンステストに合格すれば、製品の販売が可能になります。
各種のロゴ等が使用可能ですので、ODVAまでお問い合わせ下さい。
なお、「EtherNet/IP機器開発ガイド」を作成しました。
本ガイドには、EtherNet/IP機器を開発する上で有益な情報が記載されています。ご希望の方は、ODVA事務局までメールをいただければ、PDFファイルを送付します。
各種申込み費用(2014年2月 現在)
1.会員になれば、仕様書の購入等が約半額になります。
2.会員の年会費は、従業員規模により下記のようになります。
会員は、毎年の年会費が必要です。
①100名以上 $6,000 レギュラー会員
②100名未満 $2,000 アソシエイト会員
なお、認可ベンダは、年会費がありません。
- $0 認可ベンダ
3.主な購入費用は、下記のようになります。
各ネットワークとも同額です。
認可ベンダ価格 会員価格
ベンダーID登録料 $1,000 $500
仕様書新規購入 $1,000 $350
仕様書契約更新 $1,000 $300
コンフォーマンステスト用ソフト購入 $2,000 $1,000
コンフォーマンステスト用ソフト更新 $1,000 $500
コンフォーマンステスト費用 $5,000 $2,500
なお、レギュラー会員様は、ベンダーID登録料・仕様書新規購入費用・仕様書契約更新費用が, 一種類無料となります。
これらの費用に関しては、該当の申し込み文書に記入していくことにより、最新の金額が最後のページに表示されます。
会員の申込みについて
ODVA会員になるには、 ここから申し込んでください。
「Membership Application」をクリックすると「ODVA Membership Application Form」がダウンロードできますので、各種情報を入力していただき、ODVA本部まで送付下さい。